エチオピアンローズ プロジェクトとは
エチオピアンローズ プロジェクトは、エチオピア好きかつバラ好きが集まって2007年にスタートした小さな活動です。
その目的は、エチオピアンローズを日本に広め、輸入販売を通じて現地農家に様々な形による支援を行うことです。
現在の主な活動内容は、イベントなどの機会を使った「プロモート」、信頼できる農家からの直接輸入とマルシェなどにおける「販売」、そしていまだに存在しないエチオピア「オリジナル品種の作出」を3つの柱としています。
当プロジェクトでは、10年前からほぼ毎年現地に赴き、農家の方たちとの徹底したコミュニケーションを通じて、本当に必要な支援とは何かを考えてきました。
現在、参加メンバーは20人を超え、また、さまざまな分野の専門家の協力をいただいています。
さらに駐日エチオピア民主主義連邦共和国大使館、一般社団法人日本エチオピア協会をはじめ、数々の団体のご協力・ご支援をいただいています。
エチオピアンローズ プロジェクトの活動
プロモート
イベント、展示会、パーティーなどの会場にエチオピアンローズをディスプレイ。
また、さまざまなメディアを通して「エチオピアはバラの国でもある」ことをご紹介しています。
バラの輸入販売
直輸入したバラを「青山ファーマーズマーケット」等のマルシェや
アフリカ関連のイベントにて販売しています。
販売を通じてお客様からお聞きしたご意見・ご感想はすぐに現地に報告し、情報の共有を図っています。
ブリーディング
エチオピアには、まだオリジナルのバラが存在しません。
そしてそのことは、エチオピアのバラ産業の将来を考えたとき、大きな障害であるといえるのではないでしょうか。
もちろん現地のブリーディングに対する関心は高いのですが、ノウハウももたず、何よりその時間もコストもかけられないのが現状のようです。
そこでエチオピアンローズ プロジェクトでは、日本のバラの聖地、岐阜にバラの育種家を訪ねご相談し、ご協力を得ることができました。
大野町に住む青木宏達さんがその方です。
エチオピアのバラの顔となるような花を日本で生み出し、現地に還して栽培してもらいたい──。それが、青木さんと私たちの共通の願いです。
計画はまず、エチオピアに自生するバラの原種の一つ「ロザ アビシニカ」を探すところから始まりました。現地でもこのバラを知っている人は少なく、失敗を重ねた結果、やっと2010年にアジスバベバ郊外の山の中腹で発見、そのひと枝を持ち帰ることができました。
ひと枝から切り取ったロザ アビシニカの芽は、台木に接がれ岐阜の地で順調に成長しています。今後は、このエチオピア生まれのバラの原種を母としたブリーディングにより、新しいバラを生み出すことに挑戦していきます。